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熊谷市/ウィリアム・モリス「ケルムスコットツリー」カーテンを取り替えました。
2018.01.07
みなさま、こんにちは。
熊谷市にお住いのA様邸で玄関ホールの厚手カーテンをお取替えさせて頂きました。
しばらく前から玄関を明るく華やかに雰囲気したいと、インテリアショップを見て回っていたそうです。その中で当店に足を止めていただき、ご縁がありご注文のきっかけとなりました。
店頭の吊りサンプルを数点お選びいただき、出張でお打合せに伺いました。
持参したサンプル品を実際のお窓に合わせたところ、ウィリアム・モリスの「ケルムスコットツリー」が空間の雰囲気に一番合っていたためお勧めしました。ご夫婦ともご納得いただきご採用となりました。大胆な柄ですが、ベース色がベージュトーンのため、合わせやすさがあります。
お選びいただいたカーテンをもう少し詳しく説明させていただきます。
今回A様邸でお選び頂いた「ケルムスコットツリー」のもともとのデザインは、モリスの次女であるメイ・モリスが、モリスの別荘である「ケルムスコットマナー」で使用されていたベッド掛けをヒントに刺繍で表現したもので、このデザインをもとにした鳥と花々に囲まれた大きな木のデザインは、現在のモリス・スタジオのアリソン・ジーによって描かれました。
なお、今回ご採用頂いた生地は、創業170年の織のトップメーカー川島織物セルコンが、モリスのデザインを引き継いだイギリスのサンダーソン社(Snaderson)のライセンンスのもと、そのデザインを優れた織物技術で再現したもので、「ケルムスコットツリー」では同じ色調の中でも木や鳥の柄が引き立つよう、ゴブラン織りの手法を参考に、立体感を生み出しております。
また、今回は決まったご予算だったため、縫製仕様を変更しました。
窓の横幅に対する生地の使用量を専門用語でヒダ倍率といいますが、当店が通常お勧めしている縫製でのヒダ倍率は約2.3倍で、横方向の生地のゆとりをたっぷりと取るため、生地の使用量も増え、金額もあがります。そこで今回は、ヒダ山間隔を少し広げ、ヒダ山数も通常の3ツ山から2ツ山に変更することで、ヒダ倍率を1.5倍とし、金額を抑えました。ややフラットな仕上がりとなりますが、今回お選びいただいたような大柄の生地の場合、柄映えしてくれます。
一見、普通のカーテンでも多種多様の縫製や細かなご要望も承りますのでぜひお問い合わせください。
A様、この度は誠にありがとうございました。
またご相談等ございましたらいつでもご連絡お待ちしております。
【生地情報】
メーカー:川島織物セルコン、品番:FF1001、組成:ポリエステル100%
生地巾:140㎝、生地単価:7,860円/㎡(税抜)